スターバックス ~新しいビジネス空間~

2016.11.11 岡田定晴
 ムーンライト・カフェ(作曲:Amacha)

 私は週に一回は訪問する場所があります。その訪問先に着く時間を調整するために、毎回スターバックスのカフェに入っています。 さすがに還暦を過ぎた自分と同世代の人は、店内ではほとんど見かけません。顧客の多くが、若いビジネスマンや学生のようです。



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 喫茶店といえば、仲間同士が集まり会話をする場所、灰皿が置いてあって喫煙する場所、モーニング・セットを食べながら新聞を広げる場所でした。 ところが、周囲をよく見ると、ノートパソコンを開いて「仕事をする」、「学生が勉強をする」、「英会話の個人レッスンをする」、 「何かの勧誘をする」、こうしたことをする場所として使われています。新聞や雑誌を見る人も、タバコを吸う人もいません。 タバコを吸う人がいないのは、健康志向の流れで、どこも禁煙なので当然のこととして受け入れられるのですが、 喫茶店が息抜きやコミュニケーションの場ではなく、仕事や勉強など「様々なことをする場」になっていることには時代の変化を感じます。

 ノートパソコンが軽くなり、電池の性能向上により電源の持続時間も長くなり、「クラウド」や「モバイル」が発達して どこに居てもインターネットに繋がってメールやチャットができ、会社の業務システムにもアクセスできてオフィスに居るのと変わらない 環境がある時代になったから見られる風景なのでしょう。 Sサイズの香りのよいコーヒーも一杯300円はしますが、その日のうちなら100円でもう一杯飲める(スターバックスの他の店舗でも可) というサービスがあり、コーヒーを飲むというよりは、場所を借りて仕事をしていると考えれば決して高くはないでしょう。

 パソコンの性能が向上し、インターネット環境も整備された今、スターバックスは喫茶店と言うより、私たち一人ひとりにとって「安くて便利に使える場所」になっていました。


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