紙と手書きの良さを活かした情報記録ツール
2016.12.16 岡田定晴
ソワールへ続く道(作曲:Amacha) |
私は、過去数十年もの間、新しい情報記録ツールが誕生するたびに、その恩恵に与ろうと、いち早く飛びついて試してきました。
5年ほど前にiPadを使うようになってからは、会議や講演のメモ用として、手書き文字認識機能のあるワープロ、手書き文字を保存するメモ帳を使うようになりました。
これらは、かなり実用的なもので、会議の場や、講演を聴くときのメモ用として、実際に数年間使ってきました。でも、応答速度が遅いことや使い勝手(文字を二重線を引いて消し訂正を加える、
ペンの色を変えたり図やスケッチを追加する、大きな紙に自由自在に書き込む)の面では、とても紙にはかなわず、結果的に使わなくなってしまいました。
その結果、私の情報記録・整理のやり方としては、紙に書いて、それをスキャナーで取り込みコンピュータのホルダーに整理するという手法が定着しました。
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最近、書いたものを自動的に日付や作成順に整理・保存してくれると言う、少し気の利いた情報記録ツールに出会いました。キングジムのSHOT NOTEです。方眼タイプのメモパッドや横罫線タイプのノート、
無地で横型のスケッチや図案用のノート、ホワイトボードに貼るものなど、いろいろな用途別に用紙が発売されているようです。
いずれも、手で書いて、アプリで撮影して、クラウドやメールで情報の保管や共有を図るという使い方をします。
まず、紙のノートに手書きでメモを書きます。手書きでメモを取るのはこれまでと同じですが、違うのはこのときページの上に、No.とDATEを記入することです。数字を書きますが、印刷してある7本の線をなぞって数字を作成します。
昔、電卓や時計に使われていた7セグメントのLEDと同じです。
手書きのメモは、アプリを起動して、写真を撮る要領で一枚ずつ取り込みます。すべて取り込んだら、メモを一括して、あるいは必要なメモを指定してGoogleDriveに送信したり、メール送信したり
写真として保管することもできます。それぞれの日付や番号は、手書きのものが自動的にデジタル化されます。
GoogleDriveの”マイドライブ”には、あらかじめアプリで設定したホルダー名のホルダーが作成され、そこに手書きのメモが保管されています。この状態で保管・共有をしたり、
手元にダウンロードして活用することもできます。
文字や図形が、目に見えるままの「イメージデータ」ではなく数値化した「デジタルデータ」として記録されるのが理想です。数値化しておけば、データが劣化しにくいし、加工も容易、しかも色々なことに応用がきくからです。
ですが、数値化する作業に時間がかかったり、重要なことを聞き逃してしまったりしては何のためのIT化か わからなくなります。この情報記録ツールは、「紙に手書きをする」という未だコンピュータに置き換え難い良さを残したまま、整理・保管に手間がかかったり、紙の山に埋もれて情報活用ができなくなる という紙の欠点を解消するものです。このシステムは、紙にメモしていくという誰もが慣れ親しんだ手段を活かすものです。 何がなんでもコンピュータ化だ、情報システム化だと無理をするのではなく、ごく自然な情報の記録・整理の問題解決の方法に接して、ホッとしました。 この方法であれば、仕事で使われるだけではなく、学習や趣味やサークル活動など生活のあらゆる面で活用されるのではないかと感じました。
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文字や図形が、目に見えるままの「イメージデータ」ではなく数値化した「デジタルデータ」として記録されるのが理想です。数値化しておけば、データが劣化しにくいし、加工も容易、しかも色々なことに応用がきくからです。
ですが、数値化する作業に時間がかかったり、重要なことを聞き逃してしまったりしては何のためのIT化か わからなくなります。この情報記録ツールは、「紙に手書きをする」という未だコンピュータに置き換え難い良さを残したまま、整理・保管に手間がかかったり、紙の山に埋もれて情報活用ができなくなる という紙の欠点を解消するものです。このシステムは、紙にメモしていくという誰もが慣れ親しんだ手段を活かすものです。 何がなんでもコンピュータ化だ、情報システム化だと無理をするのではなく、ごく自然な情報の記録・整理の問題解決の方法に接して、ホッとしました。 この方法であれば、仕事で使われるだけではなく、学習や趣味やサークル活動など生活のあらゆる面で活用されるのではないかと感じました。