ビジネスホテルの予約

2016.12.19 岡田定晴
 想い出(作曲:Amacha)

地方のビジネスホテル イメージ  私が初めてインターネットでビジネスホテルの予約をしたのは、平成16年(2004年)、今から12年ほど前のことでした。 それ以前は、ビジネスホテルを探し、電話をかけて、禁煙か喫煙かを伝えて空き部屋の有無を確認し、姓名、到着予定時刻、 出発日時を口頭で伝えて予約をしました。電話なので、相手が話中で繋がらず、時間をおいて後から電話をかけ直すこともありました。 出張の予定が変われば、ホテルに電話をして、「予定が変わったので申し訳ないが日程を変更したい」と伝えて、予約を変更しました。 予約をしたい日に部屋の空きが無ければ、別のホテルを探すことになります。このように、出張の際の宿泊先の確保には、面倒な手続きが必要で 決して楽な作業ではありませんでした。

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 インターネットでビジネスホテルの予約ができるようになると、電話でフロントと話さなくても、宿泊を希望する日の禁煙・喫煙の空室状況がわかり、 部屋のレイアウトも見ながら好きな部屋を選び、姓名、到着予定時刻、出発日時などのデータを打ち込んで予約を確定するようになりました。 予約の変更も気兼ねなくできるので、それ以前のように、「申し訳ありませんが予約の変更をお願いします」と電話で頭を下げることもなくなりました。 市外通話の高い料金を支払うこともありません。 慣れてしまえば、口頭でやりとりするという非効率的な作業がないので、短時間で確実に予約を確定することができます。

 初期のころは、チェックインやチェックアウトの手続きは、フロントで対面して行っていました。 その後、チェックインもチェックアウトも機械で処理できるようになり、フロントで待ち行列に並んでイライラすることもなくなりました。

 予約、チェックイン、チェックアウトも人と話をせずに端末操作で可能となったことは、何だか淋しい気もしますが、 手続きに要する時間が大幅に短縮され、より有意義なことに時間を活用出来るようになったということです。これは、ありがたいことです。 ここでも、ICT(情報通信技術)発展の恩恵を受けているのです。

しかし、こうしたことに慣れてしまうと、 人とコミュニケーションをとりながら調整をしていくという大切な能力が退化してしまい、 この大切な能力の欠如が様々な問題を引き起こすのではないかと心配になります。


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