インターネット同時配信への期待
2017.02.07 岡田定晴
ソワールへ続く道(作曲:Amacha) |

前述したように、オフィスの自席にはテレビアンテナからの同軸ケーブルは来ていませんし、テレビ受像機もありません。 にもかかわらず、どうしてテレビを見ることが出来るかと言うと、自宅に設置したテレビチューナーから自宅のWiFiルーター、 インターネット回線、オフィスのWiFiルーター、iPadという経路で放送を受信します。また、iPadから逆のルートで、 自宅のテレビチューナーをコントロールしてチャンネルの切り替えや、ハードディスクへの録画予約や録画した番組の再生を行います。
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このような仕組みで放送を受信するには、インターネットの回線がライブ映像を伝送するのに十分な性能を持っている必要があります。 私の方法で放送を受信することは、一般的ではないと思いますが、もう何年も前から実現しています。この仕組みの良いところは、 オフィスにTVアンテナやCATVからの信号を伝える同軸ケーブルの配線やチューナーなどが不要で「テレビ」という装置も要らないことです。 必要なのは、自宅のチューナーと普及したモバイル環境のみです。従って、オフィス側のコストもスペースも省くことが出来ます。 モバイル機器とは別に、わざわざ「テレビ受像機」という装置を持ち歩く必要もありません。

1964年の東京オリンピックが、カラー放送で、衛星中継で世界に伝えられ、その後の長い取り組みの末、シドニーやアテネオリンピックの ころからハイビジョン中継が実現し、北京オリンピックではライブやオンデマンドの配信もされるようになりました。 東京オリンピックでは、4Kや8Kでの放送も期待されますが、放送のインターネット同時配信や、インターネットでのライブ配信やオンデマンド配信も実現してほしいものです。 日本が世界の注目に応え、信頼されるために。
昭和39年(1964年)、私が小学6年生のとき、学校に白黒テレビが設置され、授業の代わりに東京オリンピックを観戦しました。 当時の最先端の技術で、日本の大イベントを見ることが出来ました。重量挙げの三宅選手や、体操の遠藤・鶴見・小野選手、マラソンのアベベや円谷選手、 女子バレーなどの活躍の様子は今でも覚えています。平成32年(2020年)の子供たちには、4Kや8K、それにインターネットのライブ配信で オリンピックを観戦し、日本選手が活躍する感動を味わって欲しいものです。