ICT技術の今と昔 ~その5「再び、今」~

2017.03.31 岡田定晴
 麦畑をかける少女(作曲:Amacha)

 今、世界中のあらゆる人とモノが、いつでも・どこでもつながる時代に向かって突き進んでいます。 私たちの生活は、いつでも・どこでも、あらゆるものがネットにつながることを前提に組み立てられていくように感じています。 インターネットをうまく利用し活用していくことは、より有利に生きていくために必須の能力となっているようにすら思えます。

 TwitterやFacebookやLineを楽しみ、メールやニュースや天気予報をチェックしたり、必要な情報を検索して調べたり、 本や生活に必要な物をネット通販で買ったり、オンラインバンキングで振り込みを行ったり、 航空券やホテル・美容院・テニスのレッスン・セミナーなどの予約をしたり、オンライントレードをしたり、 オンラインゲームを楽しんだり、テレビやラジオやネット動画配信を楽しんだり、SkypeやFaceTimeで海外にいる家族や友人とテレビ電話で話すなど、 インターネットは生活のあらゆる面に入り込み、社会インフラとして無くてはならないものになりました。



広告

4KByteメモリーボード表面  今から30年前・40年前に、「こうした技術の発展上に将来がある」と感じたその「将来」に、今、暮らしているのだと思います。 具体的に「今」のような状況になると予測することはできませんでしたが、「ムーアの法則や、IntelやMicrosoftの誕生、 従来のアナログ技術にはない革新性、マイコンの時代からOSを持ち高級言語が走る実用的なパソコンの時代への進化、 止まるところを知らず新しい動きが現実化していること」などから感じた方向性は間違っていませんでした。

花子とカラードットプリンターによる年賀状(S62~64)  「ICT技術の今と昔~その2」で、4Kbyteのメモリー基板が2~3万円、「~その3」で44万円のパソコン、23万円のカラードットプリンター、 「~その4」で大型の高精細CRTを含む40数万円のデスクトップコンピュータのことを書きました。これらはそれぞれ、約40年前、約30年前、 約20年前のことでした。

デスクTOP  今、このサイトの開発・運営のために昨年6月に購入したパソコンは、約5万8千円です。 内訳は、Windows10 Home 64bit搭載ミニデスクTOPが3万8百円、27インチディスプレイモニターとキーボード&マウスが2万7千210円です。 レンタルサーバーに年間約5万円のコストがかかります。また、ドメインの確保に2年間で6千円程度必要です。 ここまでの総額は11万4千円です。この数十年間のコストの低下と性能向上には、ほんとうに驚くばかりです。

現在使用しているソフトウェア(デスクTOPの画面)  更に、今の時代しか知らない人には当たり前のことかもしれませんが、以下のことに驚かされます。コンピュータやレンタルサーバーだけでは目的が果たせません。 これらのものに魂を入れる必要があるのです。昔は、ここに多くのお金がかかったのです。 写真の一番下の一列である「タスクバー」に、FTPクライアントツール・5大ブラウザやペイント・Skype・Dropboxなどのクラウドストレージなどフリーソフトのアプリをピン留めをし、 画面中央のブラウザのブックマークツールバーに、6種類のメール・6種類のSNS・10種類のクラウドストレージ・サイト開発および運営・その他のfaviconをわかりやすく並べています。 また、デスクトップの左側には、エディタや圧縮・解凍ツール、開発に必要な機能のアイコンを配置しています。 これらにはコストの負担はかかりません。セキュリティソフトは、既に登録済のPC以外に2台のPC・タブレットにインストールが可能で、新たな支払いは不要でした。

 「今」と「昔」のコストパーフォーマンスの違いは、言うまでもありません。今思うと、あまり実用的ではないものに、なぜあれだけのお金を払ったのかと思いますが、 当時はそれ以前には個人ではできなかった画期的なことが安いコストで可能になったからなのです。今、昔に比べて殆どタダのようなコストで恩恵を受けているのも、 昔、前払いをしたのだと思えば納得のいくものです。これが、「技術の進歩」というものなのでしょう。

 現在注目されている情報通信技術分野のキーワードだけでも大変なものです。ネット動画配信、4K・8Kのネット配信、5G(高速・低遅延・大容量)、 ドローン、デジタルサイネージ、人工知能、位置情報を使ったサービス、グローバルなIoT基盤、マテリアルデザイン、Industory4.0、 ビッグデータ、アドテクノロジー、Fintech・・・・・など。 「これまでのことは、まだまだ序の口。こうした技術やその応用が、これまで以上の猛烈な規模とスピードで世界の隅々まで発展する先に将来がある。」と確信しています。 私が幼少の頃から今に至るまで、情報通信技術の発展によって、人々の生活や考え方が大きく変化しました。 過去の変化を振り返るとともに、大きく変化していく将来も考えてみたいと思います。


TOPへ


 平成の徒然草ICT版    これまでのブログ

 広告




 広告