ネットで海外出張を手配して感じた「新しい時代」

2017.06.29 岡田定晴
 新緑の中で(作曲:Amacha)

 久しぶりにインターネットで海外出張を手配して、ほんとうに「新しい時代」になったことを実感しました。 旅行代理店に任せることが多く、知らなかっただけかもしれませんが、 10年前にインターネットで手配した時には、航空券、ホテル、海外旅行保険、それぞれ別々に手配する初歩的なものでした。 少し長くなりますが、今回の手配の状況を箇条書きにしました。

◇まず、Google検索のお世話になります。「○○(目的地) 格安航空券 羽田発」で検索し、 内容を見てどの業者を選ぶのかを決めます。

羽田を離陸する飛行機の窓から見える風景 ◇そのサイトに入ると、出発日と旅行期間を訊かれます。次に『航空券+ホテルで探す』のか『航空券で探す』のか訊かれますので、前者を選びました。

◇続いて 『1都市滞在』なのか『2都市以上の周遊/1都市で複数ホテルに宿泊』なのか を選択し、『出発地、出発日、目的地、現地出発日、部屋数、人数(大人・子供・幼児)』など 旅行に関する基本的な情報を入力します。

◇そうすると、入力した情報に基づいてコンピュータが航空機やホテルを選択し、以下の結果を表示します。
・請求金額(詳細内訳表示)
・航空券(往路・復路それぞれの航空会社・日時・空港、到着日時・空港)
・ホテル(地区、グレード、ユーザー評価、チェックイン日、チェックアウト日)
・旅行日程表(各日毎の予定[空港・ホテル間の送迎、アーリーチェックイン、 オプショナルツアー、レイトチェックアウトを指定できます。]、宿泊・食事)
もちろん、航空券やホテルは、別のものに変更することもできます。



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◇キャンセルポリシー(旅行契約の取消料、航空機利用等の取消料)や、個人情報保護方針が表示されます。

◇「オンライン操作でお困りの方はこちら」というメッセージが出ます。

◇『会員の方はこちら』/『初めて利用の方はこちら』と表示されますので、 会員登録(個人情報入力、入力した情報の確認)を選択しました。

◇全員のパスポート記載内容、ホテル到着時間、部屋の禁煙・喫煙を入力します。

◇旅行保険の加入
 「内容に同意し加入する」「旅行者名・保険料を確認して加入する」にチェック。

◇支払い(支払方法の選択と情報入力)
 カード会社、カード番号、セキュリティコード、名義、有効期限、支払区分

◇予約の詳細を確認し、『間違いない』という意思表示をします。
 ・選択した商品・フライト
 ・ホテル詳細
 ・保険申込み
 ・請求金額
 ・旅行代表者(申込者)の個人情報の登録

◇『以上の内容で予約(お支払いへ)』というボタンをクリックすると、『予約手続き完了』というメッセージと『受付番号』が表示されます。

◇予約完了後はマイページへ
 領収書の表示・印刷や、旅行会社からのお知らせ(最終日程表、フライトスケジュール)、予約内容の確認など きめ細かいサポートがあります。

◇マイページから必要な書類を印刷します。
・ホテル予約確認書
・出発の案内(受付日時・場所、出発便、到着便、日程表、利用ホテルなど)
・eチケット(出発3日前までにメールで送られてくる)

これで全ての手続きが完了、あとは空港に向かうだけです。

飛行機の窓から見る富士山  手続きを終えて、情報システム化がここまで完成されたものになっていることに「お見事!」と感じました。
 必要な情報を入れるだけで、コンピュータが航空券やホテルを探し、送迎やチェックアウトの延伸、旅行保険加入、 決済、領収書発行、ホテル予約確認書、日程表、eチケット発行など海外旅行に必要なものを全て手厚くサポートし、 短時間に手配できるできるようになっていたのです。
 昔のように、旅行代理店で順番待ちをしたり、結果を知るのに何日も待ったりすることもなく、 自宅のパソコンに向かって情報を入れるだけで、30~40分程度もあれば全て完了します。 オンライン操作で困ったときのサポートを受けるにしても、現代人はこうした操作を易々と成し遂げる能力が必要とされているのだと感じました。 勿論、コンピュータを操作するのが嫌で旅行会社に行くという人も多いでしょう。でも、情報システムのお世話になれば、自分の思い通りの旅が自分の意志で設計できるのです。 誰でもこのような便利な情報システムを経験すると、次回の旅行や出張も同じシステムを使って手配したいと思うでしょう。 国境の壁が低くなり、国内旅行のような気軽さで準備ができます。 ですから、より顧客のニーズを満足できる情報システムを構築できる会社の業績が伸びるのではないかと感じました。


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