メキシコシティー乗り継ぎ

2018.03.21 岡田定晴
 セピア色の渚(作曲:Amacha)

 このブログは、メキシコから発信しています。

成田空港第一ターミナル  搭乗5日前に、予約をした航空会社から搭乗前の案内メールが届きました。 国際線を利用する場合、予約確認画面から、パスポート情報、事前座席指定、出入国情報(米国発着の場合)を 登録すると、出発時刻24時間前に自動でチェックインが完了し、メールで搭乗券が送られてくるという案内でした。 また、特別機内食の申込みや変更ができるという案内もありました。 私は、この案内通りにしても問題は無いと思いましたが、出発24時間前に送られてくるメールを間違いなく受信して 搭乗券が印刷できるかということに少し不安を持ちました。コンピュータやプリンターの障害、メール配信のトラブルなど 考えられなくはないからです。自分一人ならチャレンジしてみたかもしれませんが、問題が起きた時、 妻から責められるのは目に見えていますから、eチケットを空港に持って行ってチェックインすることにしました。 直前に、時間的なゆとりを確保するために、搭乗前日に成田に宿泊することを決め、ホテルを予約しました。 手持ちのノートパソコンやタブレットで24時間前に送られてくる搭乗券を受信することはできても、印刷できたのか疑わしいのです。 結果オーライですが、便利なはずの情報システムも、一歩間違えば利用者をパニックに陥れることになるものだと思いました。 また、メキシコに来てから、搭乗24時間前に『フライトのオンラインチェックインをぜひご利用ください』というメールが届いていた ことを知りましたが、日本で見なくて良かったと思います。仕事で忙しいビジネスパーソンにとっては有難いサービスなのでしょう。

メキシコの出入国カード  搭乗前日に成田に宿泊した関係で、空港には十分なゆとりをもって到着し、空港で昼食を終えた後、 eチケットを持って航空会社のチェックインカウンターに向かいました。パスポートとeチケットを用意し、 自動チェックイン機の横にいたスタッフに声を掛けました。成田からメキシコシティーと、 メキシコシティーの国内便の2枚のチケットを受け取りました。続いて、チェックインカウンターに行き、 大きなスーツケースを2つ預けました。スーツケースにタグがつけられ、そのタグが到着地まで有効であること、 メキシコシティーでスーツケースを一旦受け取って、再び預ける必要があることを確認しました。 このあと、手荷物検査を受けたのち、出国審査を受けて、ラウンジでゆっくりと休憩しました。

 メキシコシティー行きの飛行機に搭乗した直後に、メキシコの出入国カードを渡されました。 出入国カードは、簡単な質問が、スペイン語と英語で書かれているので、慎重に記入すれば問題ありません。 でも、ボールペンを持っていること、滞在先の住所の記入、この2つが案外難しいものです。 前回は、ボールペンを持っておらず娘のものを借りましたが、今回は大丈夫です。 困ったのは、滞在先の住所です。iPadに写真として前回の記録が残っているだろうと思って調べると、 幸運にも見つかりました。この情報とパスポートとeチケットを手元に置いて記入しました。 上の方が入国用、下の方が出国用です。



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入国審査に向かう通路  メキシコシティーに到着し、飛行機を降りると、狭い通路を歩いて入国審査に向かいます。 アメリカのヒューストンでは、入国審査前にESTAのチェックがありましたが、メキシコにはありません。 一時、この通路の扉が閉じられ、足止めされました。おそらく、入国審査が詰まっていたからだと思われます。 扉が開き少し歩くと、入国審査の会場に出ました。いくつもゲートがありますが、各ゲートに分かれる前に 出入国カードを係員に見せて、問題なければ進むべきゲートを指示されます。入国審査も順調に終わり、 手荷物受取場所へ向かいます。通路の両側に店舗があるので、違和感がありましたが、少し歩いて 手荷物受取場に到着しました。ベルトコンベアを見ていましたが、荷物がないので周囲を見ると、 既に多くの荷物がベルトコンベアから降ろされ、床に並べられていました。自分の荷物を受け取り、空港職員と 思われる人に、乗り継ぎの行き先を伝えると、ガラスの扉を開けて案内されました。数十メートルくらい歩いて、 ベルトコンベアのある場所を案内され、荷物を載せるように言われました。2つのスーツケースは、 ベルトコンベアに乗って進んでいきました。空港職員から行き先を尋ねられ、航空券を見せると、 次に向かうべき手荷物検査の場所を口頭で案内されました。

手荷物検査会場へ  空港職員から案内された場所に行ってもよくわからなかったので、航空会社のスタッフと思われる人に 訊いてみると、私が使う航空会社のゲートを案内されました。どうやら、航空会社毎に手荷物検査場があるようです。 検査場前で、スタッフに航空券を見せるよう求められ、航空会社名と行き先を確認すると先に進むように 指示されました。検査は厳しく、カメラ、ハードディスク、ノートパソコン、タブレットパソコンなど電子機器はすべて リュックから出すように求められました。無事に手荷物検査を終え、搭乗ゲートを探します。すべてが順調で、 飛行機を降りてから、ここまで約一時間でした。

乗り継ぎ便の確認 GATE Bの入口  あとは、乗り継ぎ便の搭乗ゲートを探して、待つのみです。でもここからが大変でした。 GATE B内の様子1 GATE B内の様子2 出発便の案内を見て、GATEがB、TERMINALが1であることを確認しました。 GATE B(入口の表示をよく見るとHALL B)に行くと、搭乗口ではなく、大きな待合室のようになっていました。 その部屋から航空機に搭乗できる様子はなく、状況が理解できないので、航空会社のカウンターで搭乗券を見せて訊きました。 しかし、搭乗予定時刻にこのカウンターに来るように言われただけです。この場所にいることで間違いないとわかっても、 自分の経験にないことを信じることができません。 待合室を眺めると、搭乗ゲート1から36の方向を示す表示がありました。 GATE B内にある搭乗ゲート1-36の表示 やはり、このGATE Bから直接、航空機に乗ることはできず、GATE 1から36の番号が指定されるはずだと 見当がつきました。出発便の案内をよく見ると、出発が近づいた便は、GATEが数字で表示されています。 出発まで時間がある便は、GATEが、BとかGになっています。さらに、目を凝らして見ていると、 GATE B と表示されていたものが、数字に変わることが確認できました。 これでやっと、搭乗まで時間がある場合には、GATEがBとかGと表示され、乗客をここで待たせて、 搭乗時間が近づくと搭乗ゲートへ案内する仕組みになっているのだと理解できました。 あとで、このような表示をするのは、空港の建物の構造によるものだと理解できました。 最初に見た『GATE B』を『待合室B』と理解すれば、すべて納得できます。 Free WiFi表示 でも、初めてこの空港に立ち寄った外国人旅行者にとっては、大きな不安を与える表示でした。 また、空港内でFREE WiFiという表示を見かけましたが、iPadの画面で確認しても使えるものはありませんでした。 航空会社のカウンターで確認しましたが、Freeは無いとのことで、メールや電話で連絡することができませんでした。

搭乗ゲートの表示 搭乗ゲートへ向かう そして、目的地へ向かう便の”B”の表示が、数字に変わり、そのゲートへ向かって歩きました。 いよいよ目的地の空港へ向かって離陸、あっという間に着陸しました。

預入荷物受取場所へ 着陸後、預入荷物の受取場所に向かいましたが、 搭乗客や店舗のある場所を通って長い距離を歩くため、間違っていないのか最後まで心配でした。




 日本からメキシコ国内の空港に行く場合の メキシコシティー(2018年3月中旬)経由とヒューストン経由(2017年7月中旬)の違いについて、 簡単にまとめておきます。

メキシコシティー経由は、
①ESTAの手続きが無い。ヒューストン経由はESTAの手続きが必要。
②ヒューストンのように巨大な空港ではなく、歩く距離は短い。
③入国審査が円滑で、ヒューストンで初めてESTAを使った時のような指紋の採取は無い。
④税関検査のため預入荷物は一旦受け取る必要がありますが、案内者が居るので迷うことは無い。
⑤手荷物検査場が航空会社毎にある。全ての電子機器は全て外に出してチェックを受ける。
⑥出発までに時間がある場合、出発便のゲートの表示欄に、待合室の名前が表示される。
⑦預入手荷物の受取場所に行く通路は、搭乗客が居たり店舗がある場所を通るのでわかりにくい。

以上が、私が感じた違いです。 ESTAの手続きが無いこと、空港で誰に聞いても親切に教えてくれることなどから、 私は、メキシコシティー経由の方が楽でした。また、私の搭乗した便のメキシコシティーの到着時刻が、 現地の14時前(日本時間の朝5時前)で、乗り継ぎのために緊張して眠らずに現地到着が20時前、 その後、熟睡するというスケジュールが、時差解消に最も効果的であると感じました。

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参考)
ESTA
初めてのESTA ~ヒューストン乗り継ぎ~




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