増えたメールアドレス
2018.04.24 岡田定晴
悲しみの肖像(作曲:Amacha) |


私が初めて「電子メール」を使ったのは、いつの頃だったのか、明確に覚えていません。
1990(平成2)年~1993(平成5)年頃は、有線電話やFAX、ポケベルを使って仕事をしていました。 『ポケベル』を初めて見たのは1975(昭和50)年頃で、当時の電電公社の人から、『連絡して欲しい電話番号を 対象者のポケベルに送信して、電話をかけてもらう新しいサービスです。』と聞いたことを覚えています。 1990~1993年頃になると、『ポケベル』は、ずいぶん普及していて、仕事で連絡を取るために、よく利用しました。
国内でも国外でも、出張した時には、有線電話で無事到着したことを知らせたり、出張先の関係者と電話で連絡をしていました。
今、公衆電話はほとんど見かけることはありませんが、当時は公衆電話をテレホンカード(磁気カード)で利用していました。 テレホンカードは、記念品として関係者に配ることがよくありました。カードには簡単に印刷ができ、値段も手ごろでした。 記念に貰ったテレホンカードは、何枚も、何種類も貯まりました。今でも、使われないまま、穴があけられていないまま保存している ものも沢山あります。
FAXを使って仕事上の指示を出したり、説明文書を送ったりすることは日常の仕事の一部でした。 小さな冷蔵庫くらいの大きさのFAX装置に送信する文書や図面を置き、モデムのピロピロという音を楽しみながら 仕事をしていました。
また、PC9801で動作するSTARFAX(MEGASOFT社製)というボードとソフトがあり、 『ワ―プロ松』や『データベース桐』などのアプリから直接FAX形式で送信することができました。 しかし、このころ、『メール』を使ったという確かな記憶や記録がありません。
1993(平成5)年~1997(平成9)年の頃には、業務でメールを使っていました。携帯電話は、 PHSを使っていました。ポケベルからPHS(ピッチ)になり、何処に居ても必要な連絡が取れるようになり、 便利になりました。会社側にとっては便利になったかもしれませんが、自分にとっては、外勤や出張で職場から離れたという 開放感を味わうことが出来なくなりました。 以前は、外出したら自分の側から会社に連絡しない限り、会社側から急な仕事を頼まれることはありませんでした。 ポケベルはありましたが、いきなり声で通話をすることができないので、まだゆとりを感じることが出来ました。 会社側も、外出したら、連絡が取れなくなるのは当然のことで、外出した者に頼み事や新しい仕事の指示をすることなど、 最初から諦めていました。ですから、職場から離れて会社の外に出て仕事をするのは、良い気分転換にもなりました。
業務用にパソコンのメールシステムにアドレスが割り当てられ、仕事のやりとりは、電話からメールに移っていきました。 当時は、メールに対する戸惑いや、メールの文章が言葉よりきつく感じることもあり、上司が、 「何でもかんでもメールで済ませず、直接会ったり電話で話したりするように。」というようなアドバイスをしていました。 業務で最初に使った電子メールは、Eudora日本語版だったと覚えています。 そのころ、メールは、主にデスクトップのパソコン同士でやりとりするものでしたが、 稀に外勤や出張先から携帯電話で送受信することもありました。
1994(平成6)年ころから、「インターネット」とか「IIJ」という言葉を耳にするようになり、 自宅で(個人で)ダイヤルアップIP接続サービスを使ってインターネットに接続するようになりました。 このとき、自宅では、インターネットプロバイダーの提供するメールを使っていました。しかし、そのメールを使う相手がいないので、 メールは主に職場の自分とやり取りするツールとして使っていました。
1997(平成9)年、大きな組織に移り、業務でクライアントサーバー型のグループウェアである”Lotus Notes(ロータスノーツ)”を 使うようになりました。また、このころPHSから携帯電話に切り替わり、携帯メールとSMSが使えるようになりました。 現在に繋がるはっきりとした記憶は、ここから始まります。
2004(平成16)年、仕事の場が北海道に移り、業務用のメールとして『Outlook』を使うようになります。 同時に、スケジュール管理も、Outlookを活用することになりました。業務で携帯電話を持ち、 携帯メールやSMSを使っていました。また、個人でインターネットプロバイダーと契約をして、 そのプロバイダーが提供するメールとして「ぷらら」を使用し、これは2012(平成24)に@niftyに乗り換えるまで続きます。


2004(平成16)年以降、2006年と2008年、職場は2回変わりましたが、 仕事で使うメールは、ずっと『Outlook』でした。2016(平成28)に退職する直前に、 Office365で、クラウド対応のOut lookになりました。
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さて、10を超えるメールアドレスを持つようになったのは、2007年以降です。 ですから、この10年間に大きな変化が起きたことになります。

個人用のメールアドレスは、「ぷらら」と「Gmail」、合計2つのメールアドレスを持っていましたが、 明確な用途の使い分けはしていませんでした。ただ、インターネットのサイトから受信するメールは、 Gmailで受けることにしていました。 次に、2007年12月に、趣味の関係に限定して使用するメールアドレスとして、Gmailをもう一つ追加しました。 また、10年ほど前のGoogle Appsで、自分がグループウェアの主催者になることが出来たので、そのときにメールアドレスを 10件ほど作成しました。Googleアラートなど、検索語句に対する新しい結果をメールで送信してもらえる サービスに利用していました。でも、この機能は、ドメインが維持できず当時のメールアドレスはすべて削除しました。 2016年7月以降は、私がGoogleのサービスを利用するようになり、Googleが連絡用にGmailを使用することを義務付けていることもあり、 その目的でGmailを使用しています。




私の電子メール導入の歴史を年表にまとめました。
【電子メール導入の年表】
終了1996.12(平成 8) ぷらら 個人用
終了1998. 6(平成 9) Lotus Notes 業務用
終了1998. 6(平成 9) 携帯メール 業務用
終了1998. 6(平成 9) SMS 業務用
終了2004. 6(平成16) Outlook 業務用
現用2006. 6(平成18) 携帯メール 個人用
現用2006. 6(平成18) SMS 個人用
終了2006. 6(平成18) Outlook 業務用
現用2007. 5.27(平成19) Gmail ハワイのホテルのTVで登録
現用2007.12. 6(平成19) Gmail 趣味用
2008.6.30 (平成20) Gmail本格使用 plala、mt、gmail
終了2008. 2. 1(平成20) Outlook 勤務先ドメインで
現用2010. 5. 3(平成22) Yahoo!メール
現用2012. 9. 2(平成24) @niftyメール 自宅光回線事業者変更
現用2013.10.21(平成25) iCloudメール 2014.1.3 iPad mini
現用2016. 7. 1(平成28) Active! mail @shibuyawebcasting.comドメイン 業務用1、メッセージ受1、情報受2
最後に、現在使用中のメールと用途についてまとめました。
【現在使用中のメールと現在の用途】
携帯メール 携帯連絡用
SMS 妻との連絡用、銀行振込み・送金などの取引連絡用、
iCloudやネットバンキングのパスワード通知用
@nifty 個人用
Yahoo!メール 購入した商品等のユーザー登録やお知らせ用
iCloudメール iPadからのコンテンツの転送用
@gmail Google連絡用
@gmail 趣味関連連絡用
@shibuyawebcasting 業務用
@shibuyawebcasting Blogコメント用
@shibuyawebcasting 情報(重要)
@shibuyawebcasting 情報(一般)
平成の初めの頃から振り返ってみると、PHSや携帯電話のメール・SMS、 自宅でのパソコン通信やADSLや光回線導入に伴うインターネットプロバイダーとの契約とそのメールの利用、 GmailやYahoo!メールなどのフリーメール(ウェブメール)、会社で業務上使用するメールやグループウェア、 タブレットPC購入に伴うiCloudメールの利用、レンタルサーバーで使用する独自ドメインのメールなど、 その都度必要に応じてメールを導入し、夫々のメールを用途ごとに使い分けてきたことがわかりました。 目的別にメールを使用することで、混乱することもなく、便利なツールとして使っています。 もしメールを一本化したら、重要な情報を見落とすことも多く、また頭の中が混乱するでしょう。
長い時間をかけて、ICT(情報通信技術)の発展とともに便利な連絡方法を選び、その特性に応じて使い分けてきた結果、 平成30年の今、11のメールアドレスを持ち、目的別にメールを使用することで、混乱することもなく、 便利なツールとして使用しています。