新電力とスマートメーターとアプリ

2019.05.18 岡田定晴
 氷雨(作曲:Amacha)

スマートメーター
 ガラケーからスマホへの切替手続きの際、『新電力』への切り替えを勧められました。 『新電力』への切り替えの必要性は全く感じていなかったのですが、電力料金は同じと言われ、 この際サービスが向上することを期待して『新電力』へ協力しても良いかと思って了承しました。

 『○○でんき申込書兼事業者切替申請書』には、現在の「契約番号」や「供給地点特定番号」 などが必要ですが、何の準備もなくそんな情報がわかる筈がありません。 でも、電気の契約者の住所と姓名などから、電話を通じて教えて貰える仕組みがあるのです。 目の前に居るスマホの担当者は、手際よく電話をつなぎ、契約者本人である私がこれらの番号を訊いて 『検針票情報記入用紙』に書き込みました。最後は、タブレットに情報がまとめられ、 間違いが無いか確認して、タブレットの画面上でサインをして手続きは完了しました。

 スマホの契約に来たのに、妻にも相談せず独断で電力会社の契約先を変更してしまって 良かったのかなあと思いつつ、時間が経過しました。予め予告されていた通り、 自宅に電力メーターの交換事業者が来て、数十分くらいで交換が完了しました。 その間、電気を止めることなく、立ち合いをすることもなく、何事もなかったように終わってしまいました。 電力メーターの交換料金は無料です。円盤が回るアナログ式誘導型電力量計から、 デジタル計測の電力量計であるスマートメーターへの交換が完了しました。

 後で知りましたが、2024年度に普及率100%を目指して、電力自由化になる前から大手電力会社が 無料で順次取り換えを行っていたそうです。家を新築した時、古い電力メーターの有効期間が 過ぎたとき、電力メーター情報サービスを申し込んだ時、電力会社の切り替えを行った時に優先して スマートメーターを導入することになっていたようです。



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1日の電気料金の推移(5月)
 『新電力』に切り替えて良かったと思ったのは、スマホのアプリを見たときでした。 昨日と今日の『1日の電気料金の推移』が、30分毎に折れ線グラフと棒グラフで示されています。 それまで1日の電気料金がいくらであるかなど、考えたことがありませんでした。冬(1~2月)は、1日1000円を超えることもあります。 でも、長時間外出した日は、その半分くらいになることもあります。毎日このグラフを見て、無駄な電気を使わないように 不要な装置の電源を切って電力料金を減らすことを考えて実行するようになりました。
 ふと、スマートメーターの情報がどのようにして管理用のサーバーに送られるのか、 電力線を通信線としているのか、無線方式なのかなどと考え込んでしまいました。 いずれにしても、モノが情報交換するIoT(Internet of Things)の時代になったのだと実感しました。


今月の電気料金予想(3月)
1年の電気料金の推移(1-5月)
 『今月の電気料金予想』のグラフも見ることが出来ます。3月のグラフでは、1日1日の棒グラフの長さが短くなり 傾斜が緩やかになっています。毎日少しずつ暖かくなるので、使用する電力が減り、電力料金が少なくなっていく様子が描かれています。 これを見て、季節の変化を感じ取ることが出来ました。

 『1年の電気料金の推移』は、毎月の電力料金の推移が、棒グラフで示されます。1年以上使えば、 昨年と今年が折れ線グラフと棒グラフで示されるでしょう。季節による電力料金の変化が大きいことに気付きます。 暖冬や冷夏、電気機器の更新や増設・性能まで読み取ることができるでしょう。

 ガラケーからスマホへ切り替えようとしただけですが、『新電力』への切り替えもしてしまいました。 このことで、一般家庭の電力の分野にまで情報通信技術が入り込み、その情報が有効活用される時代に突入していることを感じました。



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