デジタル機器の性格
2018.07.02 岡田定晴
6月の森(作曲:Amacha) |

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この現象が起きた時、友人は、携帯ショップに行って面倒な対応をしなくてはならないのかと思って憂鬱になっていたようでした。 簡単に治ってしまったことに、不思議そうな顔をしていたので、「なぜ、正確に表示しなくなったのか、そのきっかけはわからないが、 初期の状態に戻って、記述されている通りプログラムを動かせば、設計者の意図する通りになるものだ、ソフトウェアを含む装置の性格である。」 と説明しました。 機嫌を良くして、喫茶店に行きました。友人がスマホを触っていて、また憂鬱な顔をしています。メールを見ようとしても、 いつもと違う画面が出ているというのです。よく見ると、喫茶店のWiFiに誘導する画面が出ています。 WiFiを使わない設定をすれば、いつものメールの画面が見える筈と教えてあげると、簡単に解決しました。 これだけのことで、美味しいカフェオレをご馳走になってしまいました。 ソフトウェアで動くデジタル機器は、設計者の指示通りに動くものです。 長期間動作を継続するうちに、何らかの原因で設計通りの動作をしなくなることもあります。 それは、キャッシュの増加やメモリ不足、あるいはパルスの混入や部品の経年劣化や温度特性などハードウェア に起因するものもあるでしょう。しかし、デジタル機器の立場に立てば、勝手に指示通りの動作をしなくなったのではなく、 設計者の想定しない要因により、その条件に従って動作しているだけなのです。故障はしていないのです。 だから、最初の状態に戻して再スタートさせてあげれば、ハードウェアが破損してない限り、 正常に動作を始めるのです。これほど、単純な性格はありません。それを理解していれば、デジタル機器と円満な関係を構築できるのです。 デジタル機器に何があっても、慌てたり、憂鬱になることはありません。
[参考] 「ソフトが絡まないデジタル機器の性格」を記述したブログ
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温めたら治った
清掃したら治った ~テレビリモコン~