ドスパラ その2
Microsoft Office との決別

2019.12.23 岡田定晴
 枯葉(作曲:Amacha)

 秋葉原のドスパラで購入した『GALLERIA AXV』を12月5日に受領してから今日で18日になります。

GALLERIA AXV背面1

 『GALLERIA AXV』は、『コンピュータの都合で時間を浪費されたくない』という私の期待に、充分に応えてくれました。 電源投入からログイン完了まで35秒、シャットダウン操作からシャットダウン完了まで5秒、 同時に複数のアプリやブラウザを動かしても、YouTubeを再生しても、ウィルス対策ソフトが起動しても、 ギガバイトクラスのファイルコピーをしても、コンピュータを使うのが楽しくなるほど軽快に動いてくれて、作業効率が大幅にアップしました。 待たされることもなく不快感は全くありません。

敢えて言えば、これまで使ってきた外付けのハードディスクの速度が遅いと感じます。 これまで外付けハードディスクが遅いと感じたことはありませんが、『GALLERIA AXV』内部のディスクコピーの速度が速すぎるのでそれと比較してしまうのです。 時の流れは速いもので、『時間』ほど貴重なものはありません。その時間を無駄づかいさせないこのコンピュータは、良い買い物だったと思います。

コンピューターの性能が向上して使い方が変わった

コンピュータの性能が向上したことで、作業効率が大幅に向上しました。

GALLERIA AXV背面2
①これまでは、食事や外出でコンピュータを離れる時、シャットダウンせずに画面をロックしていました。 シャットダウンすると、戻ってきたときに立ち上げに要する時間がとても長いためです。 また、セキュリティ確保のため、WiFiをOFFにしてインターネットへの接続を遮断していました。
今は、『離れる時にシャットダウンし、戻ったら起動する。』という自然な使い方ができるようになりました。 これならネットワークを遮断するという操作も不要で、節電にもなります。

参考
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恐喝メールで認識したセキュリティ強化の重要性


②これまで、操作をしているときにコンピュータに待たされると、待っている間に他のことを考えたり別の行動を始めたりして、 次にすべきことを忘れてしまって間違いが起きました。こうしたことで作業効率が低下することが無くなりました。 コンピュータの応答が速いということが、ミスを防ぎ、全体的な作業効率を大幅にアップさせました。 これまで一時間以上かかっていた単純な作業が、30分以内で完了するようになりました。

Microsoft Office との決別

 12月2日、秋葉原の老舗PC専門店『ドスパラ』で購入するコンピュータを決めた後、 詳細な構成を決めていく作業に移りました。新しいコンピュータに対する自分のニーズと意思が明確でしたので、 次々に意思決定をしましたが、一つだけ悩むことがありました。それがMicrosoft Officeです。

自分が会社員であったときは、Word、Excel、PowerPointなど、Microsoft Officeは仕事上必須でしたが、退職してからこの3年間は、殆ど使っていません。 ウェブサイトの開発を行っていた渋谷のオフィスでは、LIVAにOfficeをインストールしていませんでした。 自宅のREGZA PC にはOfficeがあり、年に一回だけ、年賀状を書くのに、ExcelとWordを使いました。 Wordで、Excelにある住所やコメントを『差し込み印刷機能』を使って、一枚ずつ印刷していました。

Officeの価格は、以下のように示されていて、Word/Excel/PowePointを使うには、25000円の追加が必要になります。
Home and Business 2019(Word/Excel/PowePoint/Outlook) 25000円
Personal 2019(Word/Excel/Outlook) 20000円
Professional 2019(Word/Excel/PowerPoint/Outlook/Access/Publisher) 49000円
MINGSOFT WPS OFFICE(ワープロ/表計算/プレゼンテーション) 2800円

プリインストール版

Officeをインストールするか否かを、店でとっさに判断するのは、難しいことですが、 インストールしなくても、クラウドのOffice365を利用すれば解決できることから、 悩んだ末にOfficeはインストールしないことにしました。

参考
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ドスパラ


どのようにOfficeの機能を確保したか

 年賀状のために、インストールしなかったOfficeの機能に代わる手段を確保しました。

 以下の2つに分けて調べました。
 ①Excelに記録したデータの読込と編集機能
 ②Excelのデータのはがき印刷機能

①Excelに記録したデータの読込と編集機能

 3通りの手段がありました。

・手段1:Google Drive にExcelのファイルをアップロードして編集をする。
 以下のURLで、Googleアカウントとパスワードを入力します。
 https://drive.google.com/drive/
Google drive
 『マイドライブ』をクリックし、次に「ファイルをアップロード」をクリックしてアップロードしたExcelのファイル名を指定します。 Excelのファイル形式のまま編集が可能です。
 以前は、Google Drive 独自のファイル形式でのみでしたが、久しぶりにGoogle Driveを使ったら、ExcelやWordのファイルがそのまま編集できるように進化していました。 なお、Google Driveで編集済のファイルは、自分のコンピュータにダウンロードしてから削除し、ごみ箱からも削除しておきます。

・手段2:Officeと互換性のあるソフトを使用する。
Apache OpenOffice

 LibreOffice、WPS Office、Apache OpenOfficeなどがあります。
『窓の杜』や各々のサイトからダウンロードできますが、 Officeと完全な互換性がないので、『Officeではできたのに』という不満を感じます。


・手段3:Office 365を一か月間無料で試す。
Office 365
Office 365は、一か月間無料で試すことができます。 その一か月以内にキャンセルすることができますが、無料で試すにもクレジット番号の入力を求められます。 一か月以内に”定期請求を無効にする”という操作を行うことによってキャンセルします。 『1 か月の無料試用期間終了後は、Office 365 Solo を年額 \12,984 でお使いいただけます。 キャンセルはいつでも可能で、それ以降は請求されません。』と書かれています。

 本物のOfficeが無料で一か月間だけ利用できますが、 クレジットカード番号を入れるのに抵抗感があり、中止しました。

 以上の3通り調べましたが、『手段1:Google Drive にExcelのファイルをアップロードして編集をする。』が最も優れていました。 昨年の年賀状のExcelデータをGoogle Drive にアップロードして修正を加え、次に記述するはがき印刷機能のデータ配列に修正したのち、自分のコンピュータにcsv形式でダウンロードしました。

②Excelのデータのはがき印刷機能

Aprint
 窓の杜で『Aprint』というソフトを見つけました。難しそうな印象を受けましたが、Wordの差し込み印刷機能よりシンプルで使い易いものでした。 最後のデータに改行がないとデータを表示しないとか、文字コードをExcelのUNICODEからAprintのShift-JISに変換するなどの配慮は必要でしたが、 一度うまく働いた後は、とても楽でした。  https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/aprint/

Officeと決別して良かったか?

 Microsoft Office Home and Business 2019(Word/Excel/PowePoint/Outlook)を コンピュータ購入時にインストールすれば、25000円は必要でしたが何の苦労も無かった筈です。 しかし、Officeをインストールするために、コンピュータ本体の機能を下げて、トータルの価格を同じにしていた可能性は高いと思います。

 今、一年に一度しか使わないソフトのために、日常的に使うコンピュータの性能を落としてしまうのは間違いだと実感しています。 Officeに代わる機能は充実しつつあります。自分が今も会社員であれば、何の迷いもなくOfficeをインストールしたことでしょう。 しかし、今の自分は、Officeと決別して良かったと思っています。

 1990年代初頭にIBMがDOS/Vパソコンで日本語の壁を破る以前から、私は国産のワープロ『松』やデータベース『桐』を使い込んでいました。 いつの間にかWordやExcelに席巻され、国産のソフトで蓄積した貴重なデータは継承できませんでした。 笑われるでしょうが、Officeの無くなる日が来ても困らないように、貴重な情報資産を継承できるように考えておくことは、無駄なことではないでしょう。

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