LINEのグループ機能でつながる高齢者

2019.09.21 岡田定晴
 秋のモノローグ(作曲:Amacha)


 「SNSで昔の友人とつながった。」「何十年ぶりに友情が復活した。」という話を聞くことがあります。 SNSで情報発信をすれば、連絡が取れないまま忘れ去ってしまった旧い友人と再会するチャンスもある時代になりました。

 スマホの標準的なアプリであるLINEは、『統合情報通信システム』と言える高機能なアプリです。 通話の相手毎に、『メッセージ、写真、動画、音声メッセージ、電話の発信記録など』が、 自分が右側・相手が左側に時系列に表示されていきます。メッセージを書かなくても、 自分の気持ちを表現してくれる”スタンプ”を効果的に使うこともできます。 従来使っていた電話やメール機能は、LINEに置き換わってしまいました。 ただし、LINEを使わない人と連絡をするためには、従来の電話やメールを使わざるを得ません。

 最近、そのLINEで、高校の同窓生が『グループ』を作成し、友だちを招待しました。 昭和46年3月の卒業生で、67歳あるいは66歳の高齢者です。今のところ42人が招待され、34人が参加しています。 大学の同窓生と違って、様々な分野で仕事をしてきた人たちが集まっています。

ホーム
 LINEの『ホーム』ページには、『自分』と『知り合いかも?』と『グループ』と『友だち』が リストアップされ、人数やグループ数も表示されています。『グループ』の中の【グループ作成】で、 グループを作成して友達を招待することが出来ます。今回私が招待されたグループはその一番下に表示され、 人数が(34)となっています。

 このグループをクリックすると、グループに関する情報が表示されます。 『トーク』をクリックすると、トーク画面に移動し、メッセージや写真や動画のやりとりが見えます。 メンバーのアイコンか人数をクリックすると、メンバーと招待中の人が表示されます。


グループ・メンバー
 自分が想像していた以上にLINEを使っている人の多いことに驚きました。

高齢者はガラケーを使いスマホは持っていないという先入観がありましたが、特に女性は、趣味のサークルや気の合った友人同士、あるいは自分の子供と連絡をとるのにLINEを使っているようです。

スマホの時代になって、LINEはスマホの最も重要なアプリ、スマホそのものなのでしょう。


トーク
 ホーム画面で『トーク』をクリックして『トークの画面』に遷移すると、『友だち』『グループ』等が表示されます。 この状態で、私が招待されたグループをクリックすると、グループ内のメッセージや写真や動画のやりとりが見えます。

 グループ内には本名を使わずにニックネームを使っている人があり、『この人誰だ』ということが問題になりました。 トークの中でいくつかの解決策の提案がありました。『SNSの時代なのでそれぞれの思いのあるニックネーム使う人も多く、 コメントを発信するときに本名を書き入れて貰うのが最良の解決策である』との提案に対して、 参加者の多くが、良い案だとスタンプを使って同意しました。


グループ内のメッセージ
 私も情報発信をしてみました。ウォーキングの途中、秋の虫の音と蝉の声が聞こえたので、 録画して『グループ』にアップロードしました。内容を誰かが読むと、『既読』の表示がされます。 私が投稿した時、グループのトークを閲覧中の人が居て、私のコメントと動画を見てすぐに反応が返ってきました。 『既読』の件数は、30分以内に20件を超え、3~4時間後には31となりました。

 グループの中でメッセージを発信すると、意外なことも起こります。 私がある場所から写真をアップロードしたら、グループ内の友だちが、ほぼ同じ時に同じ場所にいたというメッセージを発信しました。 偶然の出来事に話が弾みました。また、これを見た友人から電話がかかってきました。

広告

 高校の同窓生のグループができて間もないので関心が高いのか、グループに新しいメッセージがあるのを見て閲覧するのかわかりませんが、 既読表示の数からメンバーの95%程度が常に閲覧していることがわかりました。 LINEのグループは、多くのメンバーに各自のメッセージ(文字・写真・動画・スタンプ・音声)を届けたり、メンバーに必要事項を周知するのに必須のツールとなりました。

 まだ、ごく一部の人に限られるのでしょうが、高齢者でも最新の情報通信技術の恩恵を受けて、これまで想像もできなかった生活ができる時代になりました。 ひょっとすると、猛烈に忙しいビジネスパーソンは、LINEには見向きもせず、このような世界があることを知らないままに、ウェブメールや携帯メールの世界に閉じ込められているのかもしれません。

下記の画面遷移先からブログ本文に戻るときは、ご使用中のブラウザの「 ← 」等、「戻る」の機能をクリックして下さい。
参考
ガラケーからスマホへ ~その2~
スマホで利用価値が高まるアプリ






TOPへ


 平成の徒然草ICT版    これまでのブログ

 広告




 広告