ドスパラ その3
 ポイントで4TB HDD 2台増設

2020.03.31 岡田定晴
 ノスタルジア(作曲:Amacha)


4TB×2台増設(上からF・E)  ワンチップマイクロコンピュータが登場した1970年代には、『ICチップの動作を理解し、コンピュータを自分の手でつくる』という時期がありました。 松本吉彦 著「私だけのマイコン設計&製作 (つくるシリーズ) 」や、横井与次郎 著「マイクロコンピュータ基礎技術マニュアル」を見て、 自分のマイクロコンピュータを自作したものです。(注1) その後、PC8801やPC9801など、完成度の高い製品が市販されるようになって、自分の手でつくるという感覚が失われていきましたが、 それでも1980年代は、次々に登場する新しいボードやソフトを採り入れて楽しみ、満足感を味わうことができました。

昨年11月に、7年間使った東芝製のオールインワンのコンピュータが立ち上がらなくなりました。 新しいコンピュータとして、 『レスポンスや処理時間が極めて速く、複数の同時処理作業や動画の閲覧・編集やCGなどの高負荷に耐え、 コストパーフォーマンスが良いコンピュータ』を探しました。ウェブサイトだけの情報では、実感がつかめなかったので、 秋葉原の老舗PC専門店である『ドスパラ』に行って、現物を見て触って店の人に相談して、GALLERIA AXVに決めました。(注2)

購入時の『お買い物ポイント+914』と『月次ガレリアアンケート+300』『モバイル会員最大20%還元+15000』の合計16214Pointを有効に使って、 『GALLERIA AXV』の機能を向上させたいと思いました。 ドスパラのサイトを見て、様々な検討をした結果、4TBのHDDを2台増設することにしました。

2台の4TBのハードディスクドライブとして動作させるまでの過程で、HDDの装着のメカニズムや、電源やインターフェースなどが理解できました。 一度経験して知っていれば何でもないことも、予備知識のない私が、ウェブサイトを見て、 HDDの機種や接続ケーブルを選び、装着・接続し、Windowsのディスクの管理でデバイスを認識させる迄には、 様々な苦労がありました。しかし、目的が達成され快適に動作を始めたときには大きな満足感があり、今から43年も昔に経験した手作りの感覚を思い出しました。

HDDの発注から装着まで

SEAGATE ST4000DM004 受領  本当は、秋葉原の店に行って店の人と話して決めたかったのですが、新型コロナウィルスに感染するのが怖かったので、 ウェブサイトを見て機種を決定して、発注しました。
4TBのハードディスク2台(SEAGATE ST4000DM004)をウェブサイトで発注したのが3月11日の23時28分、 発送の通知が3月12日の10時00分、受領が3月13日です。サイトは、技術的説明など購入者に十分な配慮がされており、 決済はポイントを使いましたが迷うことはありませんでした。メールでの連絡や配達状況が確認できることにも満足しています。

2台で消費税込み15400円でしたが、持っている16214Pointから15400Pointで支払いました。 1年3か月ほど前に1TBのUSB接続の外付ポータブルハードディスクを2台、14655円で買いました。 今、同じくらいのコストで4倍の記憶容量が買えました。しかも、動作は後述するようにUSB接続の外付とは比較にならないほど高速で、支払いはポイントでした。

3.5インチベイ  コンピュータ本体の側板を開けて、3.5インチベイを取り出しました。購入した4TBのハードディスクは、このベイにきちんと収まりました。 ただ自信がなかったので、最初から組み込まれているDドライブのハードディスクの状況(ベイとHDDの位置関係等)を参考にしました。

パソコン組立ワンポイントアドバイス  ハードディスクが梱包されていた箱の底には、ドスパラ商品コンタクトセンターの『パソコン組立ワンポイントアドバイス』というA3サイズ両面に印刷された資料が入っていました。 A5サイズに折ってあり、Page1からPage8まで8ページあり、組み立てや接続のほか、コンピュータにハードディスクを認識させドライブを割り当てる方法まで書かれていました。 自分のケースに必ずしもあてはまらない記述もありますが、単に注文されたものだけを送付するのではなく、関連して必要になる情報が提供されているのはありがたいことです。

ケーブルの発注から接続まで

 実は、ハードディスクを3.5インチベイに装着した後、戸惑うことがありました。 動作させるのに必要な『電源ケーブル』や『SATAケーブル』が、注文したハードディスクには付属していなかったのです。 外付けのUSB接続のポータブルHDDを買えば、USBケーブルが付属していて、USBポートに接続すればすぐに使用できます。 でも、パソコンケースに実装するハードディスクを製造するメーカーからみれば、電源や接続ケーブルはパソコン側にあって当然なのでしょう。 ハードディスクを発注するときに、電源や接続ケーブルは当然付属していると思っていた自分が甘かったと思います。

まず、最初から組み込まれているDドライブのハードディスクに接続されている『SATAケーブル』を観察しました。 ラッチ付きのL型で30cm程度の長さがあればマザーボードに接続できることがわかりました。 次に『電源ケーブル』を観察しました。Dドライブの電源ケーブルを見ると、5本のフラットケーブルに一定間隔でコネクタが付いていて、 バスラインで電源を供給するのだと理解できました。しかも、2つのコネクタが空いているのでそのまま利用でき、新規に購入する必要のないことがわかりました。
(参照:冒頭、一枚目の写真)

ラッチ付SATA片下L型ケーブル30cm ラッチ付きのL型で30cmのSATAケーブル2本で税込みで2036円とメール便220円で総額2256円。 残っている814Pointを使い、残りの1442円をリンク決済でネットバンクから振り込みました。 ウェブサイトの決済手続きから、自然にネットバンクのサイトに入り、手続きが終わると自然にウェブサイトに戻り、 注文番号が表示され、同時にメールで『注文確定』が通知されました。 発注が3月25日2時01分、発想の案内が3月25日16時30分、受領が3月26日の午後でした。 一連のこの流れで、ほんとうに便利な世の中になったことを感じました。
マザーボードのSATAコネクタに接続 マザーボードとハードディスクの間のケーブル長が30cmで短くないかと心配していましたが、大丈夫でした。 配線の際心配したのは、コネクタを接続するときに基板側を壊してしまわないかということでした。 慎重に対応し、カチャッとラッチの音がしてコネクタ部を結合しました。

ハードディスクを認識させドライブを割り当てる

ディスクの管理  『パソコン組立ワンポイントアドバイス』のPage6に、【組立後の作業】という項があり、HDDを増設した後のWindows10のパーティションの設定方法が書かれています。 これに従って、Windows10の「ディスクの管理」機能を使って、初期化、ボリュームサイズ、ドライブに割り当てる文字、フォーマットなどの処理をします。 初めてなので、増設するディスク1台にSATAケーブルを接続し、Eドライブとする処理をしました。 続いて増設する2台めのディスクにSATAケーブルを接続して、Fドライブとする処理をしました。

大容量データの移動 Eドライブ4TB、Fドライブ4TBは、どちらも同じ内容を記録し、長期間にわたりデータを保管する機能として使うこととしました。 DドライブからEドライブに大量の写真をコピーしたときの状況をご覧ください。 USB接続の外付ポータブルハードディスクでは、30~40MB/s程度ですが、内蔵のHDDでは100MB/s~150MB/sです。

DIYの効能

下からD(既設)・E・F  『GALLERIA AXV』を使用するまでは、外付けのUSB接続のハードディスクの速度が遅いと感じたことはありませんでした。 しかし、『GALLERIA AXV』内部のディスクコピーの速度が速すぎるので、外付けの速度が遅いことを認識したのでした。(注3)

 この問題を解決するために、ドスパラポイントを有効に活用して、システム全体の性能を向上させたいと思いました。 外付けのUSB接続のポータブルHDDを買うことに比べ、PC内部の4TBハードディスク増設は、 経験のない自分にはすんなりと対応できるものではありませんでした。

 しかし、4TB×2台の記憶容量増と、HDD間で100MB/s~150MB/sの転送速度が得られたことで、このコンピュータが更に使い易いものになりました。

現時点で、3つの大きな満足を得ました。
・待たないことに満足
・価格対性能比の良さに満足
・DIY(Do It Yourself)で理解して使用する満足感


 電源投入からログイン完了まで35秒、シャットダウン操作からシャットダウン完了まで5秒、 同時に複数のアプリやブラウザを動かしても、YouTubeを再生しても、ウィルス対策ソフトが起動しても、 ギガバイトクラスのファイルコピーをしても、コンピュータを使うのが楽しくなるほど軽快に動いてくれて、作業効率が大幅にアップしました。 待たされることもなく不快感は全くありません。時の流れは速く、『時間』ほど貴重なものはありません。 その時間を無駄づかいさせないという方針でコンピュータを選ぶことは良い選択であったと思います。

参考
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注1)ICT技術の今と昔 ~その2「1970年代後半」~
注2)ドスパラ
注3)ドスパラ その2 Microsoft Office との決別





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