在京民放5社による放送の同時配信サービス

2020.1.24 岡田定晴
 カレリアの雪(作曲:Amacha)

 総務省とNHKの動きに合わせたかのように、1月17日、民放5社から『在京民放5社による放送の同時配信サービスに関する技術実証実験』についての報道発表がありました。

1月20日~24日の5日間、 日本テレビ 「news every.」、テレビ朝日 「スーパーJチャンネル」、TBSテレビ 「Nスタ」、テレビ東京 「ゆうがたサテライト」ほか(アニメ番組など)、フジテレビ 「Live News it!」 などの関東地区での放送が同時配信され、技術検証が行われる予定であると発表されています。 また、技術検証の内容は、『複数局が同時間帯に配信する際のユーザーインタフェースに関する比較検証など』となっています。

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在京民放5社による放送の同時配信サービスに関する技術実証実験について


TVerを起動して、同時配信サービスを視聴

私は、早速スマホでTVerを起動して、同時配信サービスを視聴しました。

 TVerのTOP画面に、『期間限定 テレビ番組 同時配信』のバナーが表示されていました。

そのバナーをクリックすると、放送同時配信のページに遷移し、そこに同時配信サービスの説明が表示されました。

『OK』をクリックすると、説明が消えて、民放5社の同時配信番組のバナーが表示されました。

民放5社の同時配信番組のバナーは、テレビのチャンネルボタンのようなものです。 見たい番組のバナーをクリックすると、数秒で番組が表示され、スマホがテレビになりました。

放送と違うのは、著作権等の関係で、映像や音声が遮断され、『しばらくお待ちください』のテロップが入ることです。

スマホは常に身に着けているものですから、同時配信サービスにより、テレビを持ち歩いていることになります。 放送に比べて30秒から1分程度の遅延があると周知されていますが、テレビとスマホを比較して視聴しない限り、 遅延はわかりません。むしろ、テレビを見ていて、家族にチャンネルを譲りたいとき、 遅延のおかげで番組の内容が途切れることなくテレビからスマホに移ることができます。

テレビは、家の中で大型のスクリーンで視聴するのが理想的ですが、外出中にテレビを見たいというニーズもあります。 このためにワンセグがありましたが、すべてのガラケーやスマホにその機能がある訳ではありません。 特に、日本でのシェアNo1のiPhoneには、ワンセグがありません。

そのため、同時配信サービスが実現すると、一挙にポータブルテレビが普及することになるのです。 2020年は、『テレビは放送波で見るものではなく、ネットで見るもの』という感覚を持つ人が広がっていく年になるのかもしれません。

民放は、経営的に採算が取れなければサービスを継続することはできないでしょう。 ただ、間違いなく同時配信サービスを利用する人、即ちテレビを見る人は増えることでしょう。 採算が取れることを願うばかりです。

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民放公式テレビポータル「TVer」とNHKの番組配信
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